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事例紹介

入社後、すぐに辞めてしまう社員教育とは?人事コンサルティング社員教育について

ご相談内容

入社後、すぐに辞めてしまう社員教育とは?

解決方法

みなさんは、社員へ仕事のやり方や考え方などをちゃんと教えていますか?

今回は、私が製造業経営者だった頃の社員教育の仕方をお伝えしましょう。

 

まず、未経験者や同業者からの転職者でも中途社員として雇入れて、

その中途社員が初めて出勤した朝に、

私はその中途社員を配属する部署の担当者を呼び、

「今日から○○さんが入社したので、君の部署の仕事を教えてやって」と伝えるだけでした。

その担当者は中途社員を現場へ連れていき、

その部署の作業のやり方をザックリと教えた後、

「とりあえず、これやってみて。何かわからないことがあったら、僕を呼んで・・・」と言って、その場所を離れてしまう教育方法でした。

 

その中途社員は、その作業に区切りがつくと担当者を呼びに行き、

「言われた作業が終了しました」と伝えると

 

その担当者は、その製品を見るなり

「ええ!やり方が違ってる!これじゃ商品にならないじゃん!

もしわからないことがあったら、僕を読んでと言ったよね。」と怒りながら

 

「悪いけどさ、もう一度この部分をやり直してくれる?」

 

中途社員は「はい」と言って作業をやり直す。

 

そしてその作業が完了すると、

中途社員は、担当者から別の製品を渡され

 

「じゃ、次はこれやって」と言われ、

指示された通りに作業をこなす。

 

毎日こんな調子で仕事を繰り返し、中途社員へやらせていました。

 

私は2,3日過ぎた頃に担当者へ

「新しく入社した○○さんは、使えるの?」と聞くと

 

担当者は

「仕事の覚えがあまり良くないですね。手先もそれほど器用でもないようです」

 

私が「じゃ、なんとかウチで使えるように指導しておいて!」

 

担当者は「はい」

 

 

そして中途社員が入社2、3か月経つと、

 

中途社員から「すみません。今週いっぱいで辞めさせてもらいます」と申し出があり、

 

私が「どうして辞めるの?」と聞くと、

 

中途社員は

「僕には、この仕事が向いていないようです。正直、やっていく自信がありません。辞めさせてもらいます」

 

私は、こうするのが社員教育だと思っていました。

そして「ウチの社員はダメなやつばかりだ!」「ウチにはいい人材が集まらない」と

周りにいつもグチをこぼしていました。

 

 

この中途社員の立場になってみれば、

未経験者なのに目の前の作業をただやれと言われ

その作業にどんな意味があるのかもわからず、

人間としてではなく部品のように扱われる。

製品を作るのに必要人数さえいれば、誰でもいい状況。

そんな状況だったら、この会社に努める意味がない。

今、考えてみれば、私でも辞めてしまうと思います。

 

この体験談を経営者様にすると、

「ああ、それわかる。ウチも同じだ!」と言われることが多くあります。

 

あなたの会社の社員教育は、どうでしょうか?

未経験者にも教える体制ができていますか?

 

私は、今、少子高齢化で人材確保が困難な時代になり、

これからは少数精鋭の社員で製品づくりや顧客対応をしていかなければならないと思います。

 

私は、多くの中小企業で助成金を活用しながら社員教育の実践をサポートしてきました。

 

その中で新入社員の定着率がアップしたのは、

 

「OJT訓練+OFF-JT訓練+訓練日誌の記述+職業能力評価」を組み合わせた社員教育です。

 

大手企業ではずっと以前から行われている教育方法ですが、中小企業ではまだまだできているところは少ないです。

 

その社員教育に必要な訓練カリキュラムは、

私が会社ごとにヒアリングをさせていただき、

その会社に合った独自のものを作成します。

そしてベテラン社員が社内講師になってもらい、訓練カリキュラムに基づいて

OJT訓練やOFF-JT訓練を実施していきます。

新入社員は毎日の訓練で覚えたことを訓練日誌に記述し、社内講師がコメントを書き込む。

訓練の最後に職業能力評価を実施して、引き続き社員教育を実施する。

 

私は、この方法で多くの中小企業の中途社員の社員教育をサポートしてきましたが、

どの企業でも以前より定着率がアップし、入社後すぐに辞める人はいません。

そしてその社員教育を受けた人が、今度は別の中途社員の指導をしています。

 

私は、多くの中小企業のOJT訓練等を通じて感じるは、

私の製造業経営者の時にこの社員教育の仕方を知っていたら、

もっと社員を成長させ、活躍してもらうことができただろうなと思います。

 

OJT訓練、OFF-JT訓練などは、昔からある社員教育ですが、

きっちり社内で実践すればとても効果がある方法です。

実践してみてください。

 

私が廃業する時に決めた大切な3つのこととは?家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ

ご相談内容

私が廃業する時に決めた大切な3つのこととは?

解決方法

私は、廃業を決めたことで、今まで売上を確保するために営業したり、社内で社員に指示したりと会社を経営していく上で、自分を大きく見せようとしていたましたが、そういった人に対する力みみたいなものが少し和らいだような気がしました。

 

しかし同時に大きな不安を感じ始めました。

 

その不安とは、社員たちの怒り。

 

私が会社を廃業すると言ったら、社員はいったいどんな反応をするだろうか?

 

私は、社員たちに囲まれ

「バカヤロー!明日から俺たちの生活はどうなるんだ!」

「そんな突然な止め方があるのか?ふざけんじゃねーよ」

「今後の生活を補償しろ!」という怒号があり

そして社員たちは、それ以後まともに仕事をしないかもしれない。

やる気を無くし、すべてのことに対して投げやりな態度に変わってしまうのではないかと。

そんなシーンが頭に浮かび、足元が震えるのを感じました。

 

 

銀行の支店長に廃業を納得させるにしても、おそらく支店長から社員やお客様に対してどのように対応するのかと質問してくることは予想されました。

 

私は、廃業するにあたって、3つのことを必ず守って実行しようと決めました。

 

一つは、社員に円満退社してもらい、退社後もお互いに声を掛けられる関係性を築くこと。

二つめは、廃業後、お客様に対して弊社の商品供給で支障のない対策をとること。

三つめは、社員の給与・退職金や仕入先の支払いは、1円も残さず完済すること。

 

 

私だけが都合のいい廃業の仕方をしたら、

今までお世話になった人達が、

「なんだあいつ!身勝手なやめ方をしやがって!」という怒りや様々なわだかまりを残すだろうと思いました。

だから私は彼らの怒りやわだかまりは残さない。

みなさんが納得した上で事業を終わらなければならないと強く感じていました。

 

社員もお客様も、会社周辺や瑞浪市に隣接する地域に住む人たちばかりでした。

 

商売をやめた後でも、元社員に近所のスーパーなどで見かけることもあるだろうということは想像がつきました。

その場面に遭遇した時、もし私の中に身勝手な会社のやめ方をしたという後ろめたさがあったとしたら、私は元社員に気づかれないよう商品棚をブラインドにして身を隠すような行動をするかもしれないと・・・。

 

私は、廃業した後でも人の目を気にすることなく堂々と自分の人生を生きたいと感じていました。

また、今回の廃業で将来にわたって私の子どもや孫たちにまでも周囲の人たちから嫌なことを言われるようなことは避けたいと思っていました。

 

私の廃業後の社員との理想の関係は、時間が経って元社員とどこで出会っても、どちらからも声を掛けられる関係性を残したい。

スーパーで出合えば「久しぶり!元気?今どうなの?」とお互いに笑顔で声を掛けられるようなふうにしたいと思っていました。

 

私は、それを手に入れるためにどうするかを必死で考えました。

 

 

私が社員に対して決めたことは、社員と個別面談を実施すること。

 

個別面談を実施しようとした理由は、社員一人ひとりの中に突然の廃業に対する私たちへの怒りや不満がいっぱいあるだろうと。

彼らから怒鳴られ、殴られるかもしれない、話し合いが延々と続き終わらないかもしれない。

その彼らと向きあい、感情的なものすべてを私が受け止める必要がある。

そして廃業を許してもらい、納得してもらうには、これしかないと思ったからです。

私自身、個別面談を実施するのはとても怖かったです。

でも、社員一人ひとりと向き合うことでしかお互いのわだかまりは消えないと思い、実施すると決めました。

 

 

そして次にお客様に対して弊社の商品供給で支障のない対策を考えました。

私は、過去に同業者で廃業した会社は廃業後どのような状況だったかを調べました。

 

結果は、廃業した会社は膨大な不良在庫処分に困っていたということでした。

 

なぜそのようなことが起きたのか?

 

過去に廃業した陶磁器製造会社を例にすると、

 

その会社の社長さんは、客先へ7月1日に廃業すると宣言し、12月31日を廃業日にすると伝えました。

その6か月間は、客先に対して廃業後の商品フォローするために客先が必要とする商品の見込み生産を請け負うというものでした。

廃業宣言した後、客先達からその会社へ見込みの大量発注が入り、その宣言前よりも残業をするほど忙しくなったようです。

 

その時、その社長さんは、客先に対して大切なことを一つ見落としていました。

 

それは、客先達が仕入れ対して伏線を張っていたことを知らなかったということです。

 

どういうことかというと、

 

客先達は、商品仕入れに支障をきたさないようにするため廃業宣言した会社へ商品を発注すると同時に、廃業後に引き続き同じ商品を生産してくれる別の会社へ発注していました。

客先達は、商品が別の会社で生産されない間は廃業宣言した会社から商品を仕入れていました。

ところが別の会社が同じ商品を生産し始めると廃業宣言した会社から商品の仕入を止めてしまいました。

廃業宣言した会社の社長が客先達へ注文書を根拠に商品を集荷してくれるように頼んでも、客先達は適当な理由をつけて商品を一切引き取りませんでした。

その状態で12月31日の廃業日を迎えたわけです。

廃業宣言した会社の社長は、客先達のために残業までして商品を間に合わそうと生産したにも関わらず、大量の商品在庫となり、廃業後に商品を捨てるような価格で処分したそうです。

 

私は、そのことを弊社の仕入れ先から聞いていたので、そのようには絶対にしないと決めました。

 

私が廃業宣言した日(7月20日)から廃業日(7月31日)までは11日間だけです。

 

私が考えたお客様に迷惑をかけない商品供給方法は、お客様が他の製造会社で弊社の商品を作らせる場合、その生産ノウハウ等はすべて有償にて公開しアドバイスすると言うものでした。

具体的には、仕入れ先、原料名、各種原料などの調合比、生産手順などを公開し、冶具の提供、そして引継ぐ製造会社に求められれば廃業後であってもアドバイスするということです。

お客様にしてみれば、商品発注を1本化できること、生産ノウハウの公開により別の製造会社が短期間で引継げることがメリットです。

 

 

3つめの社員の給与・退職金や仕入れ先への支払いは、定期預金等を解約し現金を準備するようにしました。

約束手形をすべて回収し、現金ですべて支払うことを決めました。

お客様で回し手形になったものは、約束期日に必ず現金化できるよう準備するようにしました。

 

社員には解雇予告手当と退職金支払えるよう準備しました。

 

 

私は、これだけのことを考えて、銀行の支店長との面談に向かいました。

 

 

 

廃業を決心したことで、ずっと力んでいた肩の力が抜けた!家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ

ご相談内容

廃業を決心したことで、ずっと力んでいた肩の力が抜けた!

解決方法

江戸期の幕臣で小栗上野介が言った言葉に

 

「一言で国を滅ぼす言葉は『どうにかなろう』の一言なり。幕府が滅亡したこの一言なり」という至言を残しています。

 

私は、この言葉の意味は他人に依存したり、他人の責任にしたりして何とかなるものではなく、自ら何とかしなれければならないということだと思います。

 

 

 

前回の続きで、

 

税理士から「今だったら会社をやめても借金をチャラにして終われると思うよ」と言われてから数時間後、

 

父親、母親、私の3人は廃業することを決心していました。

 

 

 

その翌日、再び税理士のところへ行き、伝えました。

 

 

私 「先生、昨日の話で来たんですけど」

 

税理士 「ご両親へそのことを話してみました?」

 

私 「はい、昨夜、両親と3人で話し合って廃業すると決めました」

 

税理士 「えっ!どうしたの?そういう大切な話は昨日今日ですぐ決めるものじゃないでしょ。少なくとも1、2か月くらい家族で話し合って、今後どうするかを考えた上で決めるものじゃないの?」

 

私 「ええ、そういう話は確かに時間をかけて決断するものだと思います。

先生がおっしゃったように『今ならチャラで終われるけど、半年後はわからないね』であれば、今決断しなかったら本当に後悔すると感じています。

ヤバイとわかっていながら切羽詰まった状況になってから決断しようとしても選択肢がなかったら商売も本当に終わりですよね。

社員や自分達どちらにとってもベストな選択肢がある今、決断をしたのです。

だから廃業するにあたって財務的な面で銀行に対して説明をしてもらうために先生の協力が欲しいです。お願いできますか?」

 

税理士 「廃業後、あなた達はどうするか考えているの?」

 

私 「いいえ、何も考えていません」

 

税理士 「それで大丈夫なの?」

 

私 「ええ、廃業後の自分達のことを考えだしたら何もできなくなってしまいます。それよりも今なら地元の景気もそんなに悪くないし社員たちが転職し易い状況であること、取引先にも迷惑をかけずに商売が終われることだけを考えています。だから先生、お願いします」

 

税理士 「わかりました。銀行からの借入返済について問い合わせがあったときは、きちんと対応しますね」

 

私 「ありがとうございます。よろしくお願いします」

 

 

 

 

廃業を決心するまでの私は、出社すると現場担当者から

 

「○○さんが急な欠勤で製造ラインに人が足りません。だから専務(私)、ラインを手伝ってくれますか?」と言われ、

 

朝から晩まで現場に入り、休憩時間に取引先との交渉を行い、トラブルがあればお客に呼び出される、

 

社員が帰った後に商品開発、その後資金繰りを見なければならない。

 

そのため他のことを考える時間や余裕すらなく、毎年の経営計画を立てることもありませんでした。

 

私は、会社を維持する重圧に必死で耐えていることで精一杯でした。

 

しかし廃業すると決断した以後、自分の進む方向が決まったことで今までの見えない不安や何かにいつも力んでいる状況から少し解放された気持ちになりました。

 

 

今の私は、当然、自分の会社の経営計画や行動計画を立て、定期的にチェックすることをしているので進む方向もわかりますし、どれくらい進捗したかもわかります。

だから以前の会社を経営していた時よりは、今の仕事が楽しくできているのだと思います。

 

 

 

 

私は、税理士から銀行への借入返済の説明と交渉の承諾を得て、当時の銀行の支店長へアポイントの電話を入れました。

 

支店長とのアポイントは、その翌日。

 

私は、どうやって銀行から廃業することの承諾を得るかを考えました。

 

でも私は廃業を決心したことで支店長を納得させることはできると思っていました。

 

私は、人は自分の人生に覚悟を決めると意識と行動が変わるような気がします。

 

私は、何事にも覚悟を決め、一所懸命に行動することで自分の未来は変わっていくと思います。

 

私が社員に会社を廃業すると発表してから10日間でたたむまでのことを決心したのは税理士の一言だった!家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ

ご相談内容

私が社員に会社を廃業すると発表してから10日間でたたむまでのことを決心したのは税理士の一言だった!

解決方法

私が社員に朝礼で会社を廃業すると発表してから10日間でたたむまでのキッカケとその間の出来事をお伝えします。

 

私は大学卒業後、父親と伯父が兄弟で経営する陶磁器製造販売をする会社へ入社し、15年間勤務しました。

その後、父親と二人でその会社の製造部門(窯元)を買取り、40名弱の従業員と顧客をそのまま引き継いだ上で、新しい和食器を提供する会社を立ち上げました。

その買取金額と新規の設備投資のための資金調達として、銀行から数億円を借入して会社を設立しました。

そのため自宅の土地を担保に入れ、家族で連帯保証を組んで対応しました。

すでにこの時点で買い取った製造部門の年間売上高と借入額が、ほぼ同額になっていたので

私は、毎年の利益から借金返済するだけで何十年もかかり、自分の人生はそれだけで終わってしまうかもしれないと感じていました。

新会社は、少しでも利益が出せないとすぐに債務超過になってしまう状況でのスタートでした。

 

なぜそれまでにして伯父の会社から製造部門を買い取って新会社を設立したのか?

 

父と伯父が経営する会社は、製造部門と販売部門があり、

伯父は販売部門のトップで社長、父は製造部門のトップで副社長として、20年以上兄弟で会社を経営してきました。

しかし販売と製造では社長と副社長の考え方が違い、意見が対立し衝突することが頻繁にありました。

その結果、販売部門への設備や環境には多く資金をつぎ込むが、製造部門への資金は少ない。

そのため製造部門の設備投資が思うようにできず機械の老朽化が進み、業界の中から取り残される状況でした。

父は、私が入社して実力もつけてきたこともあり、伯父との方針が合わないのであれば、

製造部門を買い取って新しい会社を作り、私たちのやりたいように経営したいと言い出したのが新会社設立の理由です。

私は、父が弟ということで伯父に対して父の意見が通らず、父が常に辛い表情で、時には怒っている姿をそばで見ていたので

兄弟で会社を経営するものじゃないと思っていました。

私が小さい頃は、伯父もいい人だとは思っていましたが、会社に入り一緒に仕事をするようになると

伯父の良い面も悪い面も見るようになり、父の意見が通らない場面を何度も見ると私も腹が立ち悔しい思いを感じるようになりました。

私も小さい頃から窯元として働く父親の姿を見てきたし、自分もいつか社長なるんだ!と思っていましたから

だったら今がそのチャンスだから父と一緒に会社を大きくしていこうと決めました。

 

 

新会社は、父親が社長、私が専務、母が監査役となり、妻も事務員として働き、社員体制でした。

 

バブル崩壊後にもかかわらず、

会社設立1期目から売上、利益も順調に確保できていたのですが、平成15年5月の決算7期目で初めて赤字になりました。

その決算時の資金繰り状態は、現預金はかなり保有していたのですが、

支払手形の金額が受取手形の金額をあと数か月で超えてしまうような状況で、

この状況が続くと普通預金や定期預金を取り崩さなければならなくなる少し手前でした。

それまではヒット商品もあり順調だったのですが、新商品開発などが遅れた理由などから売上が急降下し始めていました。

私は、その状況から目を背け、家庭を振り返らず、仕事とゴルフばかりをやっていましたから、妻の嫁姑問題にはほとんど関わらず、

子供への配慮も欠けていたため、15年連れ添った妻と協議離婚することとなってしまいました。

離婚は決算7期目の2か月前の出来事で、子供ふたりを連れて出て行ってしまいました。

私にとって離婚は、「俺の気持ちをわからない嫁だ!」と最初は粋がっていましたが、

時間が経過するにつれ家へ帰っても自分の気持ちを話せる人がいないという不安の気に襲われるようになっていきました。

 

 

私は、急激な売上減少による資金繰りの悪化、離婚が重なり、この決算結果から今後をどうしようかと悩んでいました。

税理士事務所の職員さんが決算報告書を持ってきても、今後の明確なアドバイスなどありませんでした。

私は、会社の将来を誰に相談したらよいかもわからず時間だけが過ぎていきました。

私は、その不安な気持ちが片付かない苦しまぎれに、直接、顧問税理士に相談してみました。

 

それが平成15年7月9日

 

私と顧問税理士との間で、私が会社をたたむと決めた会話は次のようなものでした。

 

私 「先生、今回の決算で初めて赤字になったんですけど、今後、うちの会社をどうしたらよいでしょうか?」

税理士 「非常に厳しい状況だね」

~ 中略 ~

私 「先生、決算の数字を見られてどのように感じていらっしゃいますか?」

税理士 「そうね、今後の話は別として、今回の決算の貸借対照表を見る限り、今だったら会社をやめても借金をチャラにして終われると思うよ」

私 「それどういうことですか?」

税理士 「あなたの会社は現預金をしっかり持っている会社だから、それで銀行からの借入をある程度返済できるよ。その不足分は土地の売却で対応できると思うけど・・・」

私 「本当にそうですか?」

税理士 「ただし、それは今だけだけよ。もし半年後の正月に同じように借金をチャラして終われるか?って聞かれたら、売上の影響もあるからその時はわからないね」

私 「先生、今なんですね。わかりました」

税理士 「まぁ、今後のことだからよく考えて検討してください」

私 「ありがとうございました」

 

その時、私は税理士が言った「今だったら会社をやめても借金をチャラにして終われると思うよ」の言葉で、会社をたたむことを決心しました。

 

会社へ帰り、すべての社員が去った後、事務所で父、母と私の3人で税理士とのやり取りを報告し、私の考えを伝えました。

 

母は会社の資金繰りを担当していたので、銀行に短期借入を依頼すれば一時的にはしのげると言うものの

もうお金のことで毎日悩み、神経をすり減らすのは嫌だと言い出しました。

 

その話し合いの2、3日前に、私は仕事が上手くいかないことを忘れるため友人とお酒を飲みに行き、

夜中に帰宅し真っ暗なリビングへ入ると、暗闇の中に母がひとり膝を抱えて座っていました。

母は私の顔を見上げ

「お前はこの資金繰りが悪い時に、よく酒なんか飲みに行けるね。私は明日が心配で眠れない」と言って

私の帰りを待っていたこともありました。

そのこともあり、私は母がこれ以上会社の経営を続けるのが辛いということは感じていました。

 

私の決心をさらに後押ししたのは、

離婚し妻も子供もいなくなってしまったこと

父、母もすでに60歳後半の高齢であったこと、

幹部社員も高齢であったこと、私の右腕になる人がいなかったことなどなど

それらを考えると、将来、私(当時41歳)を支えてくれる人がいないと感じ、

私ひとりで機械管理、商品開発、資金繰り、その他社員の生活を守っていくだけの自信がなかったというのが本音です。

 

私は父に対して「もうこれ以上やっていく自信がない」と伝えました。

それと同時に「おやじは、どう思ってるの?」と聞きました。

 

父は、下をうつむきボソッと「お前らふたりがそう言うなら、もうやめてもいい」と一言でした。

過去に経営の状況が悪い時でも、父はいつも「商売をやっていれば、なんとかなる」が口ぐせで、

そんなことは気にするなと強引にやり続けてしまう力強さがありましたが、

今回はその言葉もなく、それ以後無言でした。

7月の夕陽が事務所へ赤く差し込み、暑い日でした。

 

私は、両親から「商売を継続していれば、なんとかなる!心配する必要なない」といつも言われ続けて20年近くやってきたこともあり、

経営をしているときは都合の悪い数字や出来事については見て見ぬふりをしていて、

重要なことを放っておいてもなんとかなるんじゃないかって、時間や世の中の景気が解決してくれると思っている自分がありました。

でも今回の決算結果は、なんともならないだろうと感じていました。

 

そして、私は自分の自信の無さをごまかし商売を続けるのであれば、将来会社を潰してしまうだろうと。

私は、それなら今、社員を路頭に迷わせることなく、社員へ支払えるものを支払い、

取引先にも迷惑を掛けずにやめれるのであれば、今、会社をたたむことが良いだろうと決心しました。

 

顧問税理士と会話した数時間後には、会社をたたむことが家族内で決まっていました。

 

 

私が今でも強く思うのは、

商売で大切なのは現実から目を背けず、それを知ったうえで対策を考え

小さなことからすぐに行動することではないでしょうか。

 

商売で「なんとかなる」は、絶対にないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャリアアップ助成金 人材育成コース (有期実習型訓練)家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ家族・親族・同族で企業経営する人のためのブログ

ご相談内容

キャリアアップ助成金 人材育成コース(有期実習型訓練)と正社員転換コースを併用した事例

【助成金受給額】 1,036,800円

有期実習型訓練 536,800 円  正社員転換コース 500,000円

解決方法

キャリアアップ助成金 人材育成コース(有期実習型訓練)と正社員転換コースを併用した事例について

【業種】卸商社

【取り扱い商品】和食器、洋食器など

【社員数】19名

【有期実習型訓練期間】平成26年11月1日 ~ 平成27年4月30日 (6か月間)

【訓練時間の内訳】OJT訓練時間680時間 0FF-JT訓練時間78時間

【訓練対象者】中途採用 男性 35歳 (前職:接客サービス業)

【正社員転換コース】平成27年5月 ~ 平成27年10月 (6か月間)

【経営者様が有期実習型訓練を活用する前に悩んでいたこと】入社6か月後くらいで、突然辞めてしまうこと

 

当社は、キャリアアップ助成金の人材育成コース(有期実習型訓練)の労務サポートとして、

この会社で新入社員様が正社員へと転換できるように必要な訓練カリキュラムの作成、評価基準の作成などをお手伝いさせていただきました。

具体的には、現場実習で必要な職務訓練(OJT訓練)や商品・マーケティング知識(OJJ-JT訓練)について

事業主様よりヒアリングを行い、この会社独自の訓練カリキュラムを作成しました。

有期実習型訓練の期間中は、訓練対象者となる社員様が記入する訓練日誌の書き方と内容を、当社職員により毎日チェックさせていただきました。

有期実習型訓練を活用してスムーズに助成金受給するには、訓練日誌の書き方と内容のチェックが欠かせません。

なぜなら労働局へ支給申請後、労働局の職員により6か月間の訓練日誌の内容の精査があります。

訓練日誌の内容で感想や気づきなどの行数が少しだったり、毎回同じ内容を書いていたりすると、

その訓練時間は訓練とみなされず、助成金対象から除外されてしまう可能性があります。

せっかく訓練させても訓練日誌の内容や書き方次第で、総訓練時間が削減され、場合によっては助成金受給の対象から外れてしまう可能性もあります。

当社は、それを避けるため訓練対象者の訓練日誌を毎日チェックすることで、当初予定していた訓練時間通りの助成金を受給できるようサポートしました。

結果、有期実習型訓練については、当初予定していた通りOJT訓練時間680時間 0FF-JT訓練時間78時間の最大受給金額を受給できました。

有期実習型訓練を活用することのメリットは、以下の通りです。

 

【事業主様のメリット】

  1. 人材育成にかかる費用を軽減できる
  2. 訓練カリキュラムに沿って指導するため社員が短期間で必要最低限の能力を身に付ける
  3. 訓練終了後に評価シートを活用するので、半年間の社員の育成状況がわかり、その後の指導がやり易くなる

 

【新入社員のメリット】

  1. 入社時に訓練カリキュラムを提示するので6か月後の自分の姿がわかり、定着率がアップする
  2. 訓練日誌を活用するので上司とのコミュニケーションに役立ち、職場の人間関係がスムーズになる
  3. 訓練終了後に評価シートを活用するので、社員本人が自分の強みを理解でき早い成長につながる

 

実際に訓練実施した「事業主様の声」が、以下のアンケートから見ることができます。

201608_人材育成_マルサン_事業主

 

また、その訓練対象者となった「社員様の声」も、以下のアンケートから見ることができます。

201608_人材育成_マルサン_訓練者

 

 

 

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